眼内レンズについて

眼内レンズの箇所は、2:30~となりますので、そちらをご確認くださいませ。

レンズの種類と選び方

眼内レンズにはさまざまな種類がありますので、どれを選択するかによって手術後の見え方は大きく変わります。そのため、眼の状態だけでなく、ライフスタイルに合わせた選択が重要になってきます。中でも「どこにピントを合わせるか」の度数設定は、お仕事や趣味などに大きく関わってきます。試しに入れてみて比べるということができませんので、慎重に決定する必要があります。

当院は、豊富な白内障手術執刀経験から、適切な手術のタイミングやお一人おひとりのライフスタイルに合わせた眼内レンズのご提案を行うことで、ご満足のいく見え方の実現をサポートしています。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズ単焦点眼内レンズは健康保険が適用できるレンズです。ピント(焦点)は、遠方・中間・近方からどれか1つを選びます。選択した以外の場所を観るためには眼鏡が必要になります。たとえば、遠方にピントを合わせた場合は近方を見るための眼鏡が、近方にピントを合わせた場合は遠方を見るための眼鏡が術後に必要となります。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズいわゆる遠近両用レンズです。遠方と近法の両方にピントが合わせられますので、術後に眼鏡やコンタクトレンズ着用の必要性が減少し、全く使わずに生活できる場合もあります。よりよい見え方を実現し、快適な生活を送ることができますが、健康保険の適用にはなっていません。

眼内レンズには単焦点と多焦点の2種類のタイプがあります

単焦点レンズ 多焦点レンズ
術後の見え方 「遠く」あるいは「近く」の
どちらか一方がよく見える
「遠く」と「近く」の両方が
よく見える
眼鏡 必要 ほとんど不要
保険 保険適用 保険非適用
このような方におすすめ
  • 眼鏡をかけることを特に不都合だと感じない
  • 夜間に車の運転をよくする
  • 手元の細かい作業をよく行う
  • 糖尿病などで他に目の疾患を併発している
  • できるだけ眼鏡はかけたくない
  • 遠近両用のコンタクトレンズの使用経験がある
  • あまり夜間に車の運転をしない
  • 白内障以外に目の疾患がない
  • ゴルフやダイビングなどのスポーツを裸眼で楽しみたい

多焦点眼内レンズが適さない方

白内障以外の眼疾患がある

網膜や視神経が弱ってしまう病気の場合、多焦点眼内レンズでは余計に見え方が悪くなる可能性があります。
そのため、糖尿病(とうにょうびょう)網膜症(もうまくしょう)、加齢(かれい)黄斑(おうはん)変性症(へんせいしょう)、緑内障などの眼疾患がある場合には、多焦点レンズをお勧めしていません。

車の運転を夜間にされる

多焦点眼内レンズは、夜間など暗い場所で街灯や車のライトなどの眩しい光を見ると、その周りに光の輪が見えるハローグレア現象が起こります。
これは、ひとつの光を遠くと近くに分けてピントを合わせる多焦点レンズならではの現象です。そのため、昼間の車の運転には問題はありませんが、夜間の運転をよくされる方には多焦点レンズが不向きです。

瞳の真ん中にレンズを移植できない

多焦点レンズは、瞳の真ん中に移植することで正しく機能するため、眼内レンズがずれる可能性がある方には向きません。
そのため、レンズを吊るすチン小帯が過去に受けた外傷などにより弱っているなど、眼内レンズがずれることが考えられる場合には他のレンズの選択をおすすめしています。

見え方に対して、神経質な場合や完璧主義の方

見え方にこだわりが強い方には、多焦点レンズの見え方にご満足いただけないことが多くなっています。絶対に眼鏡をかけたくないと考えておられる場合にも向きませんので、多焦点レンズをおすすめしていません。

多焦点レンズは、ほぼ同じ時期に両目の手術を行い、同じ種類のレンズを瞳の真ん中に入れることが原則になっています。片目だけ手術して多焦点レンズを入れることは不可能ではありませんが、左右の焦点の位置が違うため、ほとんどの場合うまくいきません。

また、既に片眼の手術を受けており、通常の単焦点レンズが入っている場合、もう片方に多焦点レンズの移植をすることもできません。

眼内レンズの見え方の違い

眼内レンズはそれぞれ見え方が異なります。クリックで画像を拡大できます

 

 

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