Q&A

見え方について

日帰り手術について

手術後の生活について

ご不安について

見え方について

白内障手術後の視力予測は、どのくらい正確ですか?

予定度数の±1.0D以内の小さい誤差の範囲に収まっている方が、約90%となっています。視力は屈折度数のみでしか調整できません。そのため少数視力で正確に合わせることが難しく、10%の方はどうしても予定より大きくずれてしまいます。現在の医療技術をもってしてもこれ以上正確にすることは不可能です。ずれがあった場合には眼鏡で補正します。なお、レンズの追加挿入や入れ換えなどによって治せるケースもあります。

多焦点眼内レンズを検討したいので、判断基準を知りたい。

手術後、できれば眼鏡をかけずに過ごしたい方や、スポーツなどをよくされる方には多焦点眼内レンズがおすすめできます。多焦点レンズの見え方には慣れが必要であり、手術後2週間~3ヶ月かねて慣れていきますので、すぐにご希望の見え方になるものではありません。また、色の濃淡などコントラスト感度が低下したり、夜間光の周囲にハローという光の輪が見えたり、グレアという光がぎらついて見える現象などが多かれ少なかれ発生します。そうした現象には、ほとんどの方が数ヶ月間で徐々に慣れていきます。

手術後に見え方が日常生活に支障を及ぼす可能性はありますか?

眼内レンズを入れることで視力は向上します。ただし、白内障を発症する前の裸眼の状態に戻るわけではないので、最初は違和感があります。ほとんどの場合、2週間~1ヶ月かけて新しい見え方に慣れきて、徐々に快適に過ごせるようになります。コントラスト感度の低下やグレア、ハローなどの見え方に違和感がある場合も、3ヶ月程度で慣れていきます。まれですが、時間をかけても慣れることができないケースもあります。1年以上経っても違和感が消えなす、不快感が強くて日常生活に支障が出てきた場合には、レンズの入れ替えなどで改善できる可能性があります。

日帰り手術について

両眼同時の手術はできますか?

不可能ではありませんが、原則として片方ずつの手術を行っています。通院時間がどうしても取れないなどで両眼同時手術をご希望される場合には、いくつかの注意点があるため、それを守っていただけるかどうかも重要になってきます。特に手術後に眼帯ができませんので、ソフトコンタクトレンズを装着する必要があるなど、特殊な条件が必要になりますので、ご相談ください。

コンタクトレンズの使用は、手術に影響しませんか?

白内障手術前には、コンタクトレンズの装用を中止する期間が必要になります。術前検査の前に装用中止をしておきますが、ソフトコンタクトレンズでは検査1週間前、ハードコンタクトレンズでは検査2週間前に装用を中止します。

運転免許の更新期日が迫り、焦っています。手術で間に合いますか?

通常の白内障手術であれば、手術後すぐに矯正視力が良好になるため、免許期日前に手術を受けることが可能であれば、裸眼または仮の眼鏡を合わせることで免許更新に間に合います。なお、眼鏡などをかけた両目の視力が0.7以下の場合、免許更新日に手術が間に合わないと、一旦免許を返納して再取得する必要が生じてしまいます。スケジュールに余裕を持っておくと安心ですのできるだけ早くご相談ください。

遠方に住んでいますが、こちらでの手術は可能ですか?

ご家族などがお車で送迎可能な場合や、手術当日に当院の周辺にあるホテルにご宿泊いただくことで、遠方にお住まいの方にも日帰り手術を受けていただけます。 ホテルのご宿泊をご利用いただくと、翌日の診療も負担がないのでおすすめできます。

独り暮らしです。日帰り手術の手術を受けて大丈夫でしょうか?

独り暮らしの方でも日帰り手術を受けていただくことは可能です。ただし、ご帰宅されてからの食事を事前に用意しておくなどの準備をする必要があります。また、安全性を考慮して、手術後のご帰宅はタクシーのご利用をお願いしています。詳しくご説明いたしますので、ご相談ください。

手術後の生活について

多忙なため、手術前後の通院に不安があります。

日帰り手術では、指定された日に受診していただくことの重要性がとても高くなっています。術後は、眼内炎チェックのため手術翌日、3日目、1週間後の受診が不可欠です。当院での手術では、こちらを必ず受けていただくことが前提となっています。その他の診療については、ご都合に合わせた受診日の調整も可能です。事前にご相談ください。

白内障手術を受けたら、眼鏡なしで生活できますか?

手術後の眼鏡については、ライフスタイルやお仕事内容、趣味により必要性が変わってきます。眼鏡をかける機会を最小限に抑えたい方や、 50~60歳代でアクティブな生活をされている方には多焦点レンズをおすすめしています。ただし、多焦点レンズでも眼鏡が必要になるケースは10%程度あります。日常生活には不自由がなくても、スポーツ読書などで眼鏡が必要だとお感じになる可能性があるため、さまざまなことを考慮してじっくりご検討ください。なお、70歳以上の方には、遠方視力と近方視力が共に0.5~0.6となる、単焦点IOLの中間距離設定をおすすめしています。これでしたら活動的に過ごされない範囲ですが、眼鏡をかけずに生活しても不自由をあまり感じずに過ごせると思われます。

いつごろ仕事に復帰できるか気になります。

事務作業など、室内軽作業は翌日から可能です。その他、一般的なお仕事では、傷口が閉じる4日語あたりからの復帰が可能です。力仕事などの激しい肉体労働を伴うお仕事では、目安として1週間後に復帰可能です。

スポーツや旅行などは、手術後どのくらいでできるようになりますか?

ゴルフなどのスポーツは1週間後、水泳は1ヶ月後が目安です。ただし、ほこりの多い場所でのスポーツは避けてください。旅行や出張は、国内であれば4日~1週間後からが目安です。いずれにしても定期検診の際に医師に相談し、許可がでてからにしてください。

手術後の定期検診は、いつまで受けたら安心ですか?

1年目までは1~3ヵ月ごとに検診を受け、1年目に散瞳検査を受けます。3ヶ月目までの定期検診は必ず受けていただきますが、4ヶ月目に行う緑内障検査も受けることが望ましい検診であり、それ以降は6ヵ月ごとの検診をおすすめしています。原則として、1年目の散瞳検査までは受けていただいています。

ご不安について

白内障の進行速度について心配しています。

白内障のほとんどは加齢性であり、自覚症状が現れるのは遅いのですが、40代後半にはわずかな水晶体の濁りが現れはじめ、そこからゆっくりと進行し、60歳代後半~70代前半に視力障害が現れるとうペースで進んでいきます。
ただし、症状が早まるケースもあり、強度の近視やステロイド薬の長期服用、アトピー性皮膚炎、眼外傷などでは、30~50歳代でも手術が必要な場合もあります。また、水晶体が濁る位置によっても早目の手術が必要になることがあります。たとえば濁りが中央部に近い場合は視力障害が早く現れますので、通常より早く手術を検討する必要が生じます。まずは専門医を受診して、現在の状態を検査してみましょう。

できれば手術を受けたくありません。放置するのはどのくらいが限界ですか?

白内障は進行していく病気であり、手術を受ける時期が遅くなればなるほど手術は技術的に難しいものになってきます。また、白内障があうことで、他の眼科疾患の発見が遅れる場合も珍しくありません。日常生活に支障がなければ手術を無理に受ける必要はありませんが、白内障と診断されたら3ヶ月に1度、専門医による眼科検診を受けてください。白内障の進行を遅くする目薬などもありますが、あくまでも進行スピードを遅くするだけですので過信は禁物です。
現在の白内障手術は手法が確立しているため安全性が高く、視力という機能を向上させる手術です。白内障がある程度進行している場合には、生活の質向上のためにも手術をおすすめします。

眼を手術すると思うと強い恐怖感があります。特に痛みが心配です。

眼の手術は受ける前に恐怖感を持つ方がほとんどですが、手術中は、痛みがないことと手術灯の光が印象に残るのみで、あまりにもあっけなく終わることに驚かれる方がほとんどです。痛みがほとんどないのは、1.0mmと2.8mmの切り傷で手術を行い、縫合もないことがその理由です。また、手術では点眼麻酔を行いますが、ごくまれに点眼用麻酔で痛みを感じるケースがありますので、そうした際にはテノン嚢麻酔をすぐに追加し、痛みを防ぎます。安心して、お任せください。

眼球振盪や頭部振戦などがあり、手術中に動いてしまう可能性があります。手術を受けられますか?

眼球振盪や頭部振戦があっても、ほとんどの場合に白内障の手術は可能です。診察の際に丁寧に検査を行った上で手術が可能かの判断をしていますので、まずはご相談ください。

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